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アコーディオンで現代音楽

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クラシック・アコーディオン(フリーベース)で弾くメジャーなクラシックの作曲家といえば、ダントツにバッハで、その後スカルラッティ、クープラン、ラモー、ヴィヴァルディあたりが続くのでしょうか。

 

アコーディオンの音色自体がやっぱり、オルガン作品との相性も良く(管楽器とリード楽器の違いこそあれ)

バロック、古典派の作品のトランスクリプションが多いような気がします(あくまで個人的意見ですよ)。

 

スタンダード・ベースでは困難だったポリフォニー作品を、ほぼ原曲通りの音で弾けるようになり、オルガンのストップの如くレジスターで音色を変化させることのできるフリーベースは、「ひとりオーケスラ」ならぬ「持ち運べるオルガン」(ポータブルオルガンは別の楽器)。

 

そして現代音楽。

当店でも最近、作曲家によるアコーディオンのオリジナル作品を意欲的に取り扱っていますが、一方でアコーディオン以外の現代曲でも、編曲された楽譜や、アレンジしてこの楽器で弾くと面白いんじゃないかという楽譜も取り上げています。

 

例えばジェルジュ・リゲティ。

リゲティ 《ムジカ・リチェルカータ》より8つの小品

 

 

リゲティのピアノのための全11曲からなる作品。

オリジナルはとても面白い技法を使っていて、第1曲から使える音を一つずつ増やしていき、第11曲では12音の全てで作曲されています。

 

それからアルヴォ・ペルト。

アルヴォ・ペルト《断続する平行》

 

 

『ティンティナブリ様式』として知られる彼の作品は、ルネサンス、バロックの宗教曲やそれ以前の合唱音楽にルーツを持つ、余分なものが削ぎ落された、極めて簡潔な書法に特徴があり、作曲家の沈思黙考ともいえる美しさを有しています。

 

《断続する平行》はオルガン独奏のための作品ですが、作曲者自身もリコーダーアンサンブルやピアノ連弾に編曲してるので、アコーディオン演奏で新たなる作品の地平を模索してみてはいかがでしょうか。

 

最後にフランスの若手オルガン奏者で作曲家のジャン=シャルル・ガンドリユ(1982-)。

 

《Love Never Ends op.42》

 

 

アコーディオンとオルガン作品の相性と冒頭に書きましたが、こちらはアコーディオン&オルガン・デュオの作品。

ポリリズムによる独特の浮遊感を持ち、2つの楽器の響きが交互に織りなすテクスチュアの妙が美しい作品です。

アコーディオン・デュオで演奏しても良いですね。


そしてオルガンのための作品。

《Pieces minimalistes pour la liturgie op.41》

 

 

『典礼のためのミニマリスト作品集』とタイトルの通り第3曲《ドルチェ 〜 アルヴォ・ペルトへのオマージュ》と、第5曲《トッカータ 〜 フィリップ・グラスへのオマージュ》にとミニマル・ミュージに類型される作曲家の副題が付されています。

 

以上の作品は現代音楽といっても、リゲティようにリズミカルな曲が含まれるものや、ペルト、ガンドリユのように簡素で禁欲的な書法からくる理知的な深さのある美しく慣れ親しみやすい音楽です。

 

唱歌やミュゼット、アイリッシュをアコーディオンで弾くのも楽しいですが、一方で楽器の持つ新たな魅力を引き出してくれる作品を今後もお取り扱いできればと思います。

 

アンサンブル・ミュージック

| アコーディオン | 11:48 | comments(0) | - |
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