2016.12.10 Saturday
リゲティ『ムジカ・リチェルカータ』 for アコーディオン
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Eight Pieces from "Musica ricercata"
現代音楽の作曲家、ジェルジュ・リゲティ(1923-2006:ハンガリー)の、オリジナルはピアノのための作品です。
彼の作品のなかでもっとも多く演奏される機会の多い作品ではないでしょうか。
またピアノ以外でも、チェンバロやその器楽でも演奏されます。
この作品、1曲目はA音とD音の2つの音で書かれていて、曲が進んでいくごとに次々と音が加えられ、「フレスコバルディへのオマージュ」と名付けられた11曲目では、12音音列によるフーガ主題の対位法で終わります。
使う音を各曲ごとに限定している中で、リゲティはオクターブやリズム、アーティキュレーションにより変幻自在に音を操り、鋭い感性と知識に裏付けされた、鮮烈な印象を与える作品へと仕上げています。
後にこの曲は「木管五重奏のための6つのバガテル」に改変されています。
さてフランスのアコーディオン奏者マックス・ボネ(Max Bonnay)によってトランスクリプションされた『ムジカ・リチェルカータ』。
2、5、6曲目以外の8つのセクションからなります。
1曲目からベローズ・シェイクを使ったアレンジがあったり、レジスターを多用してコントラストを表したり、終曲では神秘的な響きを作り出しています。
(フリー・ベース・アコーディオン用の楽譜となります。)
1. Sostenuto - Misurato - Prestissimo
8. Andante misurato e tranquillo (Omaggio a Girolamo Frescobaldi)