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イギリス絵本:ウォルター・クレイン、ケイト・グリーナウェイのヴィンテージ絵本です。

ENSEMBLE antiqueホームページ  ENSEMBLE MUSICホームページ


ENSEMBLEではこれまでブーテ・ド・モンヴェルやフラン−ノアンなど
フランスの音楽にまつわる絵本をご紹介してきましたが、
今回はイギリスのヴィンテージ絵本のご紹介です。

イギリス近代絵本の基礎を築いたアート・アンド・クラフツ(美術工芸運動)のなかの二人
ウォルター・クレイン、ケイト・グリーナウェイの貴重書です。

平田家就著『イギリス挿絵史』(研究社出版)に彼らは以下のように紹介されています。
「ウォールター・クレイン、Randolph Caldecott(ランドルフ・コールデコット、一八四八-八六)、およびKate Greenaway(ケイト・グリーナウェイ、一八四六-一九〇一)の三人は同年輩の挿絵画家であり、彼らの児童書の挿絵は、主として六〇年代から八〇年代にかけてエヴァンズによって色彩木版で印刷された。クレインは多くの雑誌に挿絵を描いたが、特に七〇年代に‘Toy Book’(「玩具本」)と呼ばれる多くの児童書に寄せた挿絵によって有名になった。彼は日常生活の人物よりも空想的・童話的世界を画くことを得意とした。」(146貢)

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楽譜絵本 『牧神の角笛』 2nd ed. ウォルター・クレイン

ウォルター・クレインの『牧神の角笛』のデザインでは、ページをめくるたびに
壮麗な装飾楽譜があらわれ、大変美しいものです。
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フランスの挿絵画家ブーテ・ド・モンヴェルはクレインのこの楽譜絵本に影響を受けたとも言われ、
比較してみると興味深い印象です。

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《古い民謡と踊り歌》 M.ブーテ・ド・モンヴェル


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イラストの雰囲気はクレインのものは「豪華」な印象に対し、フランスのモンヴェルは
「可愛らしい」雰囲気となっていますね。

またページ構成においてクレインは時祷書の欄外装飾のような、楽譜や歌詞を取り巻く図柄も印象的です。
このあたりは挿絵の歴史についての研究書『書物と装飾』を書いた人物だけあって、
その見聞が活かされているようです。

いっぽう『幼な子の花束』では楽譜とともに描かれた挿絵はよりシンプルなものです。

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楽譜絵本 『幼な子の花束』 初版装丁 ウォルター・クレイン


こちらの絵本は曲の内容について書かれた挿絵が楽譜とは異なるページに別に書かれていて
通常の書物の挿絵のように描かれています。
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それからケイト・グリーナウェイにも彼女の挿絵と楽譜とが一緒になった著書がありました。

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『娘たちのマザーグーズ』 ケイト・グリーナウェイ

こちらはラッセル伯爵夫人が書いたお話に、登場する三人の娘が歌う
マザーグースの唄の楽譜が載せられた著書です。
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愛らしい子どもの姿の描き方は彼女ならではの優しさに満ちていますね。

ぜひイギリス絵本史に残る、この絵本を手にとってみてください。
| アンティーク | 15:29 | comments(0) | - |
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