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日本製トイピアノの修理。

ENSEMBLE antiqueホームページ  ENSEMBLE MUSICホームページ


先日お客様よりご依頼いただいていたトイピアノの修理が終わりました。
これまでいくつか修理してきたのですが、今回のご依頼は初の日本製のもの。
年代は詳しく分からないのですが、とてもしっかりと丁寧に製造された楽器です。

_MG_7311.jpg

鍵盤フタに「YACHIYO PIANO」と書かれているのでネット検索をしてみましたが
ヒットするのは八千代市にある楽器屋さんやピアノ教室だけ(笑)。

_MG_7314.jpg

外観は、大切に保管されていたのでかなり良い状態なのですが、やはり古い楽器。
内部ではそれなりにガタが来ています。
まず本体ネジを外してみると、本体自体の接着が取れていてバラバラになってしまいました。
アクションはアメリカのシェーンハット社製のアンティークと同じように、紙と布、木製品で
できていて、これも経年劣化しています。

img02.jpg

鍵盤が揃っていず、アクションも古くなっていて、発音する金属棒が折れてしまっています。
これまでの修理では、素人仕事のため金属棒が折れていても直す方法が思いつかず手を出して
いなかったのですが、今回のピアノは見れば見る程とても良い楽器。
なんとか修理したいと思い挑戦してみました。

img01.jpg

さいわい、折れていた棒が残っているので、そのままこれを使い、
他の音と響きが変わらないように修理しました。
この発音部はただ棒をガイドに打ち込んでるだでなく、
棒にクビレを作って残響が出るように加工されています。

ただこのクビレ部分がどうしても細いので、古いトイピアノはここで折れてしまい、
外観は良い状態なのに、音が出ないという残念なことになっている楽器がたくさんあります。

DSC_0071.jpg

そして今回はこの棒のクビレを作り直し、折れた部分を新たにハンダでつけ直し、
音程もハンダの量で調整することによって何とか直すことができました!。

その他にも、アクションを作り直して鍵盤の高さを調整。

DSC_0026.jpg

DSC_0072.jpg

割れていた天板の蝶番部分を、取り外しができるネジに変更。

_MG_7323.jpg

DSC_0075.jpg

3本脚のぐらつきも、金属ネジで補強。

img05.jpg

DSC_0082.jpg

ほかにも細ごまとした補修、清掃をしたあと組み立て直し、やっとリペア完了。



折れた音の所も、他と遜色なく響いてくれています。

今回ご依頼を頂いたものは、ご依頼主のご主人のお祖母さまが残してくれた楽器らしく、
次の世代でも大事に使ってもらえるように修理したいとのことでした。

すでにご依頼主の元へ送ったのですが、この後スイスのフォークアートの
「パンチュール・ペイザンヌ」という絵を施し甦らせたいとのことでした。
これはフランスの「トール・ペイント」と同じようなもので、農民が古くなった
家具を長く使えるように絵付けをしたのが発祥だそうです。

とても可愛らしいフォルムなので、絵付けした後の出来上がりもまた楽しみですね。
この度はありがとうございました。

「トイピアノが届きました。
鍵盤も全て動き、音も出ますし、足もしっかりと付いて、
とてもきれいになり嬉しくてたまりません。
ENSEMBLE様に出逢わなければ、このように甦ることができなかったと思います。
本当にありがとうございました。
これから絵付けしようと思います。時間がかかると思いますが、出来上がりましたら
写真を送らせていただこうと思っています。細かな作業で大変だったと思います。
本当にありがとうございました。
又、何かご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。
ENSEMBLE様の益々のご盛栄をお祈りしております。」
東京都 F様



 
| トイピアノ関係 | 14:02 | comments(0) | - |
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