アンティーク楽譜、新商品のお知らせです。
最近、ブログからSNSへ移行していたのですが。
古い人間なのか、SNSの方がどうしても滞ってしまい。
先日お友達とそんな事をゴニョゴニョ話していて。
結果、またのんびりとブログも書いていこうという結果に至りました。
3月にブログを書いて以来、催事出店やアコーディオン楽譜の展示など
相変わらず出かけていますが、今回はENSEMBLE antiqueの新商品のお知らせです!。
以前よりお客様からのご要望の多かったヴァイオリンのアンティーク楽譜を5点追加しました。
発表会でも頻繁に弾かれ、ヴァイオリン愛好家に広く親しまれているフランスの作曲家ガブリエル・マリの小品です。
作曲当時の稀少な出版楽譜です。
超絶技巧で有名なパガニーニの「ラ・カンパネラ」の3楽章が入ったコンチェルトです。
リトグラフのエンボス跡が歴史を物語る1850年頃発行されたとても稀少な1冊です。
個人的に一番好きな作曲家のフォーレ。
チェロの演奏で有名ですが、こちらはヴァイオリン譜も入っています。
出版は作曲直後の1881年、フォーレ自身の編曲によるものです。
リストではなくサン=サーンスのほうです。
20世紀前後の出版で、作曲者自身によるピアノとヴァイオリンのための二重奏版となります。
華やかな美しい表紙に魅かれて思わず手に取ってしまったこちらの楽譜。
ドイツのFritz Baseltなる人物がピアノとヴァイオリンの二重奏のためにアレンジした楽譜です。
1900年頃のものとなります。
久しぶりにブログに戻ってきましたが、今後も「ENSEMBLE MUSIC」と「ENSEMBLE antique」の商品情報、その他個人的な事、音楽の事など書いていきますので、よろしくお願いいたします♪
店主
「子ども用楽譜」の可愛い表紙たち フランス アンティーク
久しぶりのアンティーク楽譜のアップです。
年始は何とも愛らしい子ども用のピース楽譜です。
アンティーク楽譜 『ド レ ミ ファ−ピアノのためのワルツ』
ご紹介している多くの楽譜が凡そ20世紀前後に出版されたもの。
当時のフランスのやさしい色彩や色褪せた紙の雰囲気などが
今の私たちを魅了し、楽しませてくれます。
店主自身は最近子どもが出来てから
こちらの表紙のような可愛いデザインを見ると
胸がトキめいてしまいます(笑)。
皆さんもぜひお気に入りを探してみてくださいね♪。
子どものための絵本楽譜と音楽絵本
ヴィンテージ絵本のカテゴリーに「可愛い」絵本のような楽譜たちをアップしました。
その構図の面白さと可愛らしさから根強い人気のブーテ・ド・モンヴェル。
布装丁で金彩でエンボスされた表紙。
リトグラフの所どころかすんだ、淡い色彩。
時を経てきた雰囲気が一冊ごとに違っていて、フランスの古き良き時代のモノづくりの丁寧さが伝わってきます。
前回の買い付けで見つけたM.M.フラン=ノアンが手掛けた童謡集。
1879年生まれのフラン=ノアンのデッサンは、はっきりとした輪郭を持ちながらも繊細なタッチで描かれ、どこをあけても、とても愛くるしいイラストが綴られていて、ページをめくるたびに微笑まずにはいられません。
ちなみに彼女の絵本は、これら童謡集のほかにも『絵で見るアルファベット Alphabet en images』(1933),『遊戯 Jeux』(1933),『お話と絵本 Contes et Images』(1939)などなど、多くの作品を残しています。
フランスへ買い付けに行きます。
ショップではすでにお知らせしていますが、
明後日からフランスへ買い付けに行ってきます。
今回は 時間があまり取れなかったので、
ドイツはなしでフランスだけになりますが、
そのぶんフランスを満喫できそう♪。
…ここ半年ほど「仏語」じゃなく「英語」を勉強してまして。
勉強しはじめの頃は、フランス語が先に思い浮かんで
なかなか英語が出てこなかったんですが、
ここにきての買い付け。
フランス語も怪しくなってきてます…。
さて、そこで誠に勝手ながらですが、海外買い付け出張のため、
”ENSEMBLE antique" "ENSEMBLE MUSIC"ともに
下記の期間、すべての業務をお休みさせていただきます。
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2017年2月21日(火)〜3月3日(金)
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休業期間中もご注文は24時間承っておりますが、
ご連絡・ご対応は3月4日(土)以降に順次行ってまいります。
お時間を頂戴いたしますこと、何卒ご了承くださいませ。
お客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、
ご理解いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
フランスの古い手芸雑誌、《MON OUVRAGE》
本日やっとWebショップでご紹介できました。
1927〜35年にフランスで発行されたデザイン雑誌《私の手芸 "Mon Ouvrage"》。
フランス手芸雑誌 《Mon Ouvrage》 販売価格1,400円(税込1,512円)
花柄やイニシャルのパターンといった図案や、レースの図案や編み方など当時のフランスのデザインが満載です。
古い雑誌ならではの、焼けた古い紙質の雰囲気も素敵です。
実際にデザインを使って編んでみたり、撮影の背景に使ったり、そのままフレームに入れてディスプレイしても素敵です。
当時の広告もフランスならではのお洒落で良い雰囲気のフォントやデザインです。
1冊ずつ、詳細な画像と内容についてコメントを入れています。
ぜひご覧くださいませ♪
グレゴリオ聖歌。手書きと活版印刷。
先月ご紹介した7点は手書きのもの。
赤い4線(5線ではなく)も一本ずつ手書きです。
1音符ずつ、そしてカリグラフィで1文字ずつ丁寧に書かれています。
それも400年前の人物が書いたもの。
そして今回ご紹介した6点は、活版印刷によるグレゴリオ聖歌。
各部分ごとに活版が組まれているので、線の部分が切れ切れになって見えます。
木版による装飾頭文字も見られ、文字と楽譜のバランスがグラフィックとしても
美しい楽譜です。
どちらとも今まで扱ってきたものより少し小さいサイズになるので、
フレームに入れて飾ってもとても雰囲気があります。
ぜひご覧くださいませ。
フランスの古い地図。
まずは1768年に印刷されたフランス地図です。
古地図Buffier フランス 1768年
グラビュールで印刷された味わいが本当に素敵な1枚。
今からおよそ250年ほど前の紙の雰囲気も恰好良いです。
次は1880年印刷のガリア地方(仏語ではゴール)を表した古地図。
古地図Rollin フランス 1827年
カリグラフィの書体も流麗です。
こちらもグラビュールですが、とても緻密な線で描かれていて
領土ごとに色分けされています。
フランスのお土産屋さんなどで複製のものを良く見かけますよね。
でも何百年も前に印刷されたオリジナルのものを見ると、
本物にかなうものはない…と思ってしまいます。
その他に、ドイツで印刷されたイタリア半島という
珍しい地図もアップしています。
ぜひご覧くださいませ。
フランスの古い『楽譜クリップ』。
管楽器を外で演奏するとき、この楽譜クリップを付けて
移動しながら吹くことができます。
クリップ部分のリラ(竪琴)のフォルムが素敵です。
古くなった真鍮、緑青の感じも良い雰囲気です。
19世紀後半のフランスのポスターにチラッと描かれていました。
『シャンソンのパラダイス』と書かれた、なんとも陽気なポスターです。
こんな感じで楽器に取り付けていたようですね♪
インクの吸い取り紙・ビュバーのご紹介。
新しい年、2016年がいよいよ始まりましたね。
カレンダーの並びから、今年のお正月休みが少なかった方も多いのではないでしょうか。
ENSEMBLEも今週から始動。
随時、お客様のオーダーにご対応させて頂いています!。
新春第1段の新商品のご紹介。
昨年から続けてアップしているフランスの1940〜70年代のインクの吸い取り紙。
『ビュバー(Buvard)』です。
インク壺にペンを浸して文字を書いていた時代。
家庭にコピー機、なんてもちろんなく全部手書きだった時代。
日用生活品や食品のメーカーが自社の製品やロゴを印刷した
この吸い取り紙を販売促進用ツールとして配布、販売していました。
今の日本のポケットティッシュのようなものでしょうか。
現代のティッシュの広告なんて全然可愛くないので、ビュバーに失礼ですが。
1970年代に入ると、時代の趨勢でボールペンが普及。
次第に姿を消していきます。
今ではフランスにおいてもコレクター人気が根強く、
田舎の蚤の市なんかでは、自分のコレクションを
ドーンと広げているおじさんがいたりします。
このビュバーの紙質。
実際に手にとってみると、インクがしみ込みやすい
画用紙のようなふわっとした質感で、そこがまた古い紙もの好きな
方にも楽しんで頂けるようなアイテムです。
サイズはA5くらいの小さいものなので、フレームに入れて何枚も
並べて飾ったり、お店のカウンターの上にさりげなく飾ったりと
大型ポスターには出来ないディスプレイで楽しんでいただけますよ。
イギリス絵本:ウォルター・クレイン、ケイト・グリーナウェイのヴィンテージ絵本です。
フランスの音楽にまつわる絵本をご紹介してきましたが、
今回はイギリスのヴィンテージ絵本のご紹介です。
イギリス近代絵本の基礎を築いたアート・アンド・クラフツ(美術工芸運動)のなかの二人
ウォルター・クレイン、ケイト・グリーナウェイの貴重書です。
平田家就著『イギリス挿絵史』(研究社出版)に彼らは以下のように紹介されています。
「ウォールター・クレイン、Randolph Caldecott(ランドルフ・コールデコット、一八四八-八六)、およびKate Greenaway(ケイト・グリーナウェイ、一八四六-一九〇一)の三人は同年輩の挿絵画家であり、彼らの児童書の挿絵は、主として六〇年代から八〇年代にかけてエヴァンズによって色彩木版で印刷された。クレインは多くの雑誌に挿絵を描いたが、特に七〇年代に‘Toy Book’(「玩具本」)と呼ばれる多くの児童書に寄せた挿絵によって有名になった。彼は日常生活の人物よりも空想的・童話的世界を画くことを得意とした。」(146貢)
楽譜絵本 『牧神の角笛』 2nd ed. ウォルター・クレイン
ウォルター・クレインの『牧神の角笛』のデザインでは、ページをめくるたびに
壮麗な装飾楽譜があらわれ、大変美しいものです。
フランスの挿絵画家ブーテ・ド・モンヴェルはクレインのこの楽譜絵本に影響を受けたとも言われ、
比較してみると興味深い印象です。
《古い民謡と踊り歌》 M.ブーテ・ド・モンヴェル
イラストの雰囲気はクレインのものは「豪華」な印象に対し、フランスのモンヴェルは
「可愛らしい」雰囲気となっていますね。
またページ構成においてクレインは時祷書の欄外装飾のような、楽譜や歌詞を取り巻く図柄も印象的です。
このあたりは挿絵の歴史についての研究書『書物と装飾』を書いた人物だけあって、
その見聞が活かされているようです。
いっぽう『幼な子の花束』では楽譜とともに描かれた挿絵はよりシンプルなものです。
楽譜絵本 『幼な子の花束』 初版装丁 ウォルター・クレイン
こちらの絵本は曲の内容について書かれた挿絵が楽譜とは異なるページに別に書かれていて
通常の書物の挿絵のように描かれています。
それからケイト・グリーナウェイにも彼女の挿絵と楽譜とが一緒になった著書がありました。
『娘たちのマザーグーズ』 ケイト・グリーナウェイ
こちらはラッセル伯爵夫人が書いたお話に、登場する三人の娘が歌う
マザーグースの唄の楽譜が載せられた著書です。
愛らしい子どもの姿の描き方は彼女ならではの優しさに満ちていますね。
ぜひイギリス絵本史に残る、この絵本を手にとってみてください。
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