2024.03.10 Sunday

フランス・ドイツ買い付け日記2024年2月(3)

さてさて、週末がやって参りました!

蚤の市まわりのウィークエンドです。

 

 

朝早くから移動しますが、2月の空は8時くらいまで暗いです。

 

 

 

郊外鉄道やトラムを乗り継いで蚤の市を転々とします。

 

 

 

 

 

たまたまなんですが「ベルリオーズ通り」や「モーリス・ラヴェル会館」など作曲家の名前の付いた場所が続きました♪

 

週末はあいにくのお天気が続きましたがディスプレイにも使えそうなブロカントや、室内でのサロンでは1800年代の手紙の束や古いチケットなどたくさん見つかって心はウキウキで回れました。

 

 

市内の蚤の市も何か所か覗いてからアパートに戻りました。

 

 

夜はウサギのもも肉をソテーし、お惣菜のタブーレを添えて独り宴会。

日本ではわざわざ買いませんが、ウサギは鶏肉とは違った噛み応えで美味しいんで、フランスに来たらつい選んでしまいます。

タブーレはアパートを借りてるNサンおすすめのスーパーのお惣菜。

 

モーダルシフトの影響か、郊外もずいぶんトラムが張り巡らされ、コロナ前と違ってスムーズに移動できとても充実した週末となりました。

2024.03.09 Saturday

フランス・ドイツ買い付け日記2024年2月(2)

本日から仕入れ開始。

朝は昨夜に食べきれなかったケバブのお肉でオムレツを作って腹ごしらえ。

 

 

メインにしていたサロンでひたすら仕入れを続けて。

 

 

途中休憩で久しぶりに再会のお友達と珍しいシリア料理のランチ。

「ファッテ」という料理らしいんですが、ちょっと僕の口には合わなかった^^;。

 

 

その後もお茶しながら、フランスでの子育てやコロナ中の演奏のお仕事の話など。

積もる話で楽しいひと時を過ごしました。

 

 

Kチャンと別れて仕入れ再開。

 

 

 

フランスならではの魅力的なデザインのものがたくさんあって大釣果。

買い付け楽しさ満載です。

 

 

 

そんな合い間にも小鉄の息子用に電車の写真を収めてLINEで送信。

お店を始めた頃は(PCのメールはあったけど)買い付け中に手紙を送ってました。

随分と便利な世の中になりました。

 

 

パリ近郊の電車の色は緑ってイメージでしたが、最近は水色系のカラーに変わってきてるんですね。

2024.02.28 Wednesday

フランス・ドイツ買い付け日記2024年2月(1)

とても久しぶりにブログを開きました。

 

コロナ渦あけ最初の買い付けの記録を、覚えているうちに記録することにします。

今回はフランス→ドイツへと2週間の買い付けとなりました。

 

でもその前に。

買い付け前日深夜に飛行機の予約キャンセル!とのメールからスタート。

 

ルフトハンザ航空で予約していたんですが、地上勤務員のストライキのため欠航になったそうです。

真夜中にドキドキしながら色々と調べた結果、エミレーツ航空の振り替え便で少し遅れながらもスケジュールを変更することなくパリへ到着可能なのが分かりホッと安心しました。

 

 

 

エミレーツの天井にはお星さまがきらめいていてオシャレ。

 

 

機内食も美味しくて満足。

 

 

 

 

9時間乗ってドバイ経由であと7時間乗ります。

 

 

 

シャルル・ド・ゴール空港にコンコルドが置いているのを初めて知りました。

久しぶりのターミナル1到着で迷ったり、ナヴィゴを新調するのに窓口に並んだりでパリに着くのが夕方になってしまいました。

 

 

空港ターミナル間を結ぶシャトル電車CDGVAL(シャルルドゴールヴァル)

 

 

空港とパリ市内を結ぶ郊外鉄道RER B線

 

 

パリ初日はあいにくの雨模様でした。

 

 

スーパーに買い出しだけ行って、夜はアパート向かいのお店のケバブを食べて沼のように眠りました。

さっそく明日から仕入れ開始です。

 

2017.04.07 Friday

フランス買付け日記17/02 (7)

仕事で行ってたので、観光地にこそ行けませんでしたが、

訪れたかった場所へ、1か所だけ立ち寄ってきました。

 

そこはミュゼット発祥の地ともいえる『ラップ通り』。

 

19世紀後半、パリへと出稼ぎにやってきた

オーベルニュの人たちがまず降り立つのがリヨン駅。

そこから北へあがるとバスチーユの広場があります。

この辺りにオーベルニュの人々はコミュニティを作って生活していました。

そして広場を少し入った所にあるの小さな路地がラップ通り。

 

 

 

ここにあったバルやカフェなどから

ミュゼットのダンス音楽が生まれていきました。

幾度となくパリは訪れていますが、ここに来たのは初めて。

朝から一人で浮足だって行っていきました。

 

当時の名残は(僕が知る限り)ジョ・プリヴァが弾いていた

「バラジョー[Balajo]」が残るのみ。

 

 

ここは『ラップ通り9番地』。

 

 

今では、ライブハウスになってて、月曜日のお昼間だけ

「ダンスのお茶会」とノンアルコールで、ミュゼットを踊っているようです。

きっとご年配の方々が来はるんでしょうね。

 

1900年代前半に思いを馳せながら、

バスチーユ広場に戻り、ふと思い立ち写真を1枚。

 

 

この「アングル」は、今出版されている

ミュゼット 110曲」シリーズの

以前の版の表紙写真のアングル♪。

 

こちらが以前の版の表紙。

 

今出版されているやつ。

 

昔から「ゆかり」の地を訪ねるのが好きで、

初めてパリに来たとき(20年くらい前)は、

観光地もそこそこに作曲家のお墓を巡ってました。

アルクイユのサティのお墓や、ドビュッシー、プーランク、

オーリック、ショパン等々…。

この下に眠ってるんだな、と思いを馳せ

音楽を通してしか知らない作曲家の実在を

噛みしめていた覚えがあります。。。

 

早朝の空いてる時間を見つけ、

行きたかった所に行けて大満足!。

 

その後は、急いで仕入れに出かけました。

 

買付日記と称しながらも、パリの音楽案内のようになりましたが。

充実した時間を過ごすことが出来ました。

少しづつですが、今回出会った素敵な紙ものたちもご紹介いたします。

どうぞご期待ください!

 

(買付日記おわり)

2017.03.28 Tuesday

フランス買付け日記17/02 (6)

「買い付け」と称しながら内容は

聴きに行ったコンサートのことばかりです。

…ご容赦を。

 

前回の続き。

帰国の2日前。ようやくアコーディオンの

コンサートへ行けました。

 

ノートルダム近く。

有名なシェイクスピア・カンパニーの

横の路地を入った所にある

サン・ジュリアン・ル・ポーヴルという

小さな教会[ Eglise Saint-Julien-le-Pauvre]。

12世紀から続く、とても古い教会。

 

 

演奏はパリのコンヴァト出身で、高名なMAX BONNAY氏に

師事していたトマス・シェダルさん。

 

 

プログラムはカッチーニ『アヴェ・マリア』の

ソロから始まりピアノとのデュオで

ピアソラ、ガリアーノのオンパレード!

帰ってから調べてみると、定期的にこの教会で

コンサートをしているようで、動画もありました。

 

リシャール・ガリアーノ 『オパール・コンチェルト Final』

 

特に共演のピアニスト、フィリップ・アレグルさんの演奏が圧巻。

緩急、二人のグルーヴ感がぴったりで、

どんどん演奏に弾きこまれていきました。

力強い演奏で、一気に弾ききり、

あっという間にコンサートは終わりに。

 

今回は雑誌片手に行き当たりばったりで

コンサートに行きましたが、それでもこんな

アコーディオンの演奏に出会えるところが、

さすがパリ。

 

と、思うと日本はまだまだアコーディオン後進国。

私のサイトでも、微力ながら貢献していきたいと思います♪。

2017.03.18 Saturday

フランス買付け日記17/02 (5)

フォーレを聞いた次の日からは、仕入れの合間に2つ、

教会のパイプ・オルガンを聞いてきました。


まずはサン・セヴラン教会へ行って、オルガン・コンサート。

 

 

サン・ミシェルの、賑わいあるお店が続く

路地を抜けたところにある小さな教会です。

中に入ってみると、とてもきれいなステンドグラスが

まず目に入り、振り返ってみるとゴシックタイプの

オルガンがあります。

 

 

 

バッハ、パーセルの作品を中心としたプログラム。

 

 

ここで初めて聞いたのが、現代作曲家Ian Farringtonの。

『ソロ・オルガンのためのFiesta』の終曲。

バッハの崇高な響きとはほど遠い、ロックな魂を持った曲で、

アコーディオン(弾くならフリーベース)で弾いても

響きが映えそうな作品でした。

誰か上手な方に弾いてもらいたい。。

 

 

次の日は、サン・ジェルマン・デ・プレ教会の

オルガン・コンサートへ行ってきました。

 

 

 

プログラムがカリグラフィで書かれて格好良い。

 

 

最近オルガン曲を家でも聴いてて、その目的は

アコーディオンで弾いても恰好良さそうな曲を探すため。

 

バッハはアコーディオンで弾いてる方も多く、

個人的にはチェンバロ曲などより、やっぱり

オルガン曲のほうが、相性が良いような気がします。

 

ここで、耳に残ったのが、BWV542の大フーガよりも

BWV582のパッサカリア。

延々と繰り返される主題は、実際に教会の中で

聞いていると、螺旋のように教会の雰囲気を取り囲み、

天上へと昇華していくようで美しい。

 

そして帰る日の前々日、やっとアコーディオンを聞きに行けました。

その話はまた次で。

2017.03.07 Tuesday

フランス買付け日記17/02 (4)

仕事を終えて、パリのディーラーさんと合流。

 

ポトフで有名なお店に連れて行ってもらいました。

 

 

店の名前は…忘れました。

 

狂牛病騒動以来、日本ではめっきり見なくなった脊髄も。

美味しいのにね。。。

 

このお店がマドレーヌにあって『l'officiel de spectacle』を見ると、

お店のすぐ横のマドレーヌ寺院で、ベートーヴェンのシンフォニー第7番と

フォーレのレクイエムの演奏があると書いてたので聞きに行きました。

 

 

一番安い席で20ユーロを購入。

席を探してると、案内のおじさんが

「今日は人が少ないだろうから前の席に座っても良いよ」と、

45ユーロの席の半券をくれました。

ラッキー♪と、二人で堂々と前の席に。

ところがこの後、用足しに外へ出ると入り口から

外フェンスの所まで長蛇の列。

おやじ、早まったな、と。

 

 

マドレーヌ寺院はショパンの葬儀でモーツァルトのレクイエムが

演奏されたところ。

とディーラーさんに教えてもらいました。

 

 

そして何より、フォーレのレクイエムが『初演』されたのも

ここマドレーヌ寺院なのです。

 

作曲家のなかで誰が1番好きかと言えば、やはりフォーレ。

晩年の室内楽などは聞くたびに胸がつまります。

レクイエムも荘重な響き、終曲イン・パラディスムの

光きらめき、天へと昇るような美しさは、

ただ純粋に音楽に感動してしまいます。

 

寺院の素晴らしさには圧倒されたのですが、

実際の演奏は…。

 

合唱はご高齢の方が多く、オーケストラは若い方が多かったので、

勢いはありましたが音響のせいか、繊細なデュナーミクに乏しく…。

ですが、ソプラノ、バスのソロの方はそれぞれ上手く、

一気に音の流れを変えてくれて、色々考えながら

興味深く聞かせてもらいました。

 

ということで、フォーレのレクイエムを当の寺院で聞かせてもらい

雰囲気を味わったということで大満足の3日目でした。

2017.03.06 Monday

フランス買付け日記17/02 (3)

せっかくパリに来ているのだから!

もちろん仕事も大切ですが、本場の芸術にも触れたい!!

そんな訳で、今回、行き当たりばったりで演奏会にも行ってきました。

 

というのも、そんな気持ちになったきっかけが出国直前にあったから。

三木原浩史先生が、新刊のご本を送って下さいました。

三木原先生はいつも、研究からすっかり遠ざかってしまっている不肖のわたくしを

気にかけてくださっていて、反省と感謝の気持ちが入り乱れます。

 

随想・オペラ文化論 著者:三木原浩史


ご本は機内のお友として、読ませて頂きました。
三木原先生のパリ滞在の際のオペラ体験のご様子や

楽しんでいらっしゃる姿が目に浮かびます。

 

『カルメン』、『サロメ』、『イスの王様』、『椿姫』について

ただ聴いているだけでは見過ごすような、舞台や歌詞の視点からの

造詣の深い基礎研究を踏まえながら、それでも軽く飄々とした

文体で語られる内容に、「ちょっとオペラでも見てみようかな?」

という気軽ちになりました。

 

これまでの研究や実際に調査した実証的な話から、

ふわっと先生の想い描く世界へと飛翔するような語り口は

肩ひじ張らずにオペラへの興味、文章自体を楽しませてくれます。

 

三木原先生にお礼のご連絡をすると、ご返信をいただき。

「とりあえず向こうに着いたらエンターテインメント情報誌を買ってみたら?」

とのひと言で、仕事以外にも楽しもう!と思い立ちました。

 

パリの情報誌といえば、『パリ・スコープ』でしたが、

時代の流れで、残念ながら昨年末に廃刊。

もうひとつの情報誌『l'officiel de spectacle』を買い

毎日コンサート欄を見ながら、空いてる時間で行けそうな

コンサートへ行ってきました。

 

オペラこそは見に行けませんでしたが、

パリではたくさんの音楽が無料だったり、聞きやすい

チケット代金で聞くことができます。

演奏会に行くのは3日目からスタート。

 

次のブログへと続きます→

2017.03.02 Thursday

フランス買付け日記17/02 (2)

買い付けの合間にブログを書こうと思ってましたが…。

あっという間に帰国の日。

帰ってから改めてブログに綴っていきますね。


ただ今、インチョンまで帰ってきました。

帰りはエールフランスの飛行機で。

 


機内でフランス語が通じるのが有り難い〜。

 

今回の仕入れは、前回以上に古い紙ものを中心に探してきました。
そのおかげで、新たなディーラーさんも見つけられたので、
今後もコンタクトを取って、古き良きものに出会えるように頑張ります!

 

で、今回もアンティーク楽譜やシャンソン楽譜、音楽にちなんだ

古い紙ものなど色々と、皆さんにご紹介できそうな商品と出会えてますよ。

 

別送品で到着するはず(過去に紛失にあったことがあるんで
ブツを見るまでは心配…)なので、随時ショップでご紹介していきますね!。

 

 

あと少しで帰国。
帰ったら醤油で刺身食べたい!。

2017.02.24 Friday

フランス買付け日記17/02 (1)

 

2017年の買い付けが始まりました。

 

今回はビビンバの機内食でおなじみの飛行機で。

 

インチョンまでは順調だったのですが、空港が除雪のため

遅れ、滑走路のど真ん中で羽が凍ってるとかでさらに遅れ。

しかも機内食のビビンバはチキンカレーに変わってて。。。

 

夕方にはシャルル・ド・ゴールに着くはずが、夜中に到着。

 

昨日は時差ボケのなか仕入れに出てました。

色々と目移りしなら、古い紙ものをメインに探します。

「本日の掘り出し物」は、とてもとても貴重な

ジュール・シェレ!!の表紙の楽譜。

こういうものを見つけてしまうと疲れも吹っ飛びます。

彼のオリジナルのポスターだと車が買える値段がつきますが、

楽譜はサイズがポスターより小さいので、お手頃でご紹介できそうです♪。

 

本日から仕入れ2日目。

いつもお借りしているアパートから。

 

 

 

2日目。

今日もここから張り切っていこうと思います。

 

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